トップメッセージ
TOP MESSAGE
情報ではなく、情報“分析”に強みを発揮し、
与信管理の世界に新たな価値を提供する
2000年のリスクモンスター創業当時、企業格付といえば海外発信のものしかないのが一般的な認識でした。与信管理も「取引をしていいかダメか」の○か×かの二択を提示するものか、点数提示のみで与信判断そのものは企業任せにするサービスしかありませんでした。そのような状況の中で立ち上がった当社は、統計学に基づいた分析でリスクを数値化すれば、与信管理の指標を格付けとして明確に提示できるとの発想で、独自のロジックを開発。企業を6段階の格付で評価し、それぞれのリスクに応じた取引限度額を推奨するサービスを始めました。かつての天気予報が「晴れか、雨か」だったのに対し、現在の天気予報が「降水確率××%」と進化したのと同じイメージです。このようにリスクモンスターは情報の“分析”に強みを発揮することで、差別化・すみ分けを図ったのです。
私たちのサービスを利用すれば、企業は新規の取引先に対して「リスクが大きいから少額の取引からスタートさせよう」「リスクが小さくからすぐに取引をはじめよう」などの判断がスピーディーにできるようになりました。それはビジネスの意思決定を迅速にし、日本経済全体の活性化にもつながっているでしょう。リスクモンスターの果たしてきた貢献は、決して目立つものではありませんが非常に大きいものだったと自負しています。
“信用を判断する”サービスから“信用を生み出す”サービスへ
創業間もないリスクモンスターが血の通った企業となり、自らの意志で前に進めるようになったのは、「顧客を大切にして共に繁栄しよう」「プロフェッショナリズムを利益の源泉にしよう」との企業理念を定めてからです。大きな事業戦略から現場で起こる日々の業務に至るまで、明確な羅針盤ができたことで迷わずに挑戦し続けられました。こうした姿勢が多くのお客さまからご支持いただき、足もとのおぼつかない頃からここまで育てていただけたのだと思います。
2005年には上場を果たし、さらなる社会貢献への思いを強くしました。それが「与信管理のワンストップサービスの提供」との目標へ進化し、リスクモンスターを中心とする企業グループ拡大へとつながりました。単にデータを提供するだけでなく、その分析ができることこそがリスクモンスターの強みです。この点を核として、周辺領域へと順次事業を拡大。与信管理は当然のこと、人材教育やBPO(業務プロセスのアウトソーシング)なども含めて、“リスクモンスターに任せておけば安心”という体制を構築してきました。売上や利益追求を優先した単なる事業領域の拡大を目指すのではなく、リスクモンスターでは徹底して企業理念にこだわる姿勢を貫いてきました。例えばプロフェッショナリズムを大切にするからこそ、プロを自認できない事業には手を出すことはありません。この堅実さも、リスクモンスターらしさといえるでしょう。
今後は「信用を判断するだけでなく、信用を生み出すことができる」サービスの創造を長期ビジョンとして掲げていきます。それは“リスクモンスターのサービスを利用している企業ならば安心”“信用できる”という認識が広く一般に定着するような社会の実現です。顧客と共に、プロフェッショナリズムを発揮して、そうしたビジョンを実現することが私たちの想いです。
不器用でも構わない。
地道に学ぶ姿を尊重したい。
企業理念にも掲げているとおり、私たちが求めているのはプロフェッショナルを目指せる人材です。
プロになるためには目の前の仕事に真摯に向き合うのは当然のこと。常に自己研鑽し、勉強を重ね、地道な努力を続けていくことが不可欠です。特にリスクモンスターの事業に携わるには、会計や法律、ITにバランスよく精通していなくてはなりません。いずれの分野も一朝一夕に習得できるものではありませんから、じっくり腰を据えて学ぶ姿勢と気概が不可欠でしょう。もちろん時間がかかりますが、焦ることはありません。不器用でも大丈夫。主体的に自ら学び続けられる方にこそ、プロフェッショナルとしての道は開かれています。
皆さんにはそんな長期的な視点で、35歳になったときの自分自身を想像していただきたいと思います。その時に何ができるようになっていたいか、どんな人材になっていたいか。そのためのロードマップを描き、リスクモンスターで歩んでいただければと嬉しく思います。
中には「早く起業したい」という人もいるでしょう。その志は大切ですが、必ずしも急ぐ必要はないと考えます。むしろ心を落ち着けて学び、時間をかけて人間としての成長を大切にしてください。その成長の先に起業という一つの選択肢があると思います。そのような志で勉強を続ける人、学び続ける人を、リスクモンスターは歓迎します。